踊る肉とパイナップル

2009/11/26(木) 00:44:13

[] 『超★ライフハック聖典』であなたの昆虫ライフを快適に。

[asin:4774140694]
超★ライフハック聖典 〜 迷えるアダルトのための最終☆自己啓発バイブル

dankogai の書評に釣られてリアル書店で購入。漫画と本を一緒に店員さんに差しだして「漫画だけカバーしてください」とお願いしたら、カバーをかけられてしまいました。自己啓発書のたぐいはよく買いますが、こんなことははじめてです。昆虫にまでライフハックをすすめる本は海外でも見あたらないでしょう。変態過ぎるので透明カバーをつけて売るべきなのではないでしょうか。

紹介されているライフハックはベタです。まず出てくるのは「情けは人のためならず」「人のふり見てわがふり直せ」「善は急げ」という日本の教育を受けたものならほとんど知っているライフハックです。 3 つのことわざのをブレイクダウンしていくと仕事やプライベートを、まぁなんとかできるよね、というノリの本なのです。

なんだ、あたりまえのことを言っているだけじゃないか、と思ってはいけません。この 3 つのことわざは、どれだけ怠惰な人でも実行できるすごいライフハックなのです。さぼりぐせのある人に自己啓発書はほとんど効きませんが、人のために何かをすること、人の失敗を活かすこと、善悪を判断し善ならばすぐやること─これらを少なくとも 10 パーセントは達成することができます。著者の目のシャープさに惚れざるをえませんね。

具体的な内容については、著者自身が『なぜライフハックが実行されなかったり笑われたりするのか』という記事で内容を要約しているので、そちらをどうぞ。

2009/11/08(日) 01:38:54

[ウェブ] ポメラ買いました!

@komokoがポメラをブログで活用している(cf.デジタルメモ『ポメラ』を買いました。)と聞いたので私も買ってみました。

フォントは小さくても見やすいです。メイリオに慣れている方なら違和感があまりないと思います。ただ、バックライトがないので、暗い会場ではきついかもしれません。真っ暗な場所では完全に無理です。

変換性能については、一応、ATOKかIMEのどちらかを選ぶことができますが、例えば「・・・」で三点リーダ(…)に変換することができません。つまり、ATOKが中に入っているわけではないので、パソコンについているATOKと比べると変換精度ががくんと落ちます。iPhoneと比べればとても良いです。また、単語登録量に限りがあり、7文字で100個までです。当然、学習機能もありません。顔文字を多用される方にはお勧めはできません。

それから8000文字を越える文書は保存できませんので注意する必要があります。同様に8000文字を越えるファイルを開くこともできません。それさえ気をつければ、ポメラにテキストをコピーして外出先で記事を読むという使い方もできると思います。

ただ、USBメモリを直接差し込んでコピーすることができないのでパソコンとの連携をするのに、きわめて不便です。USBメモリの方が使用頻度が高いし、MicroSDは紛失の危険性も高いからです。さらに、データを無線で送信できる機能があれば、iPhoneとの間でデータをやり取りができて、iPhoneからメール等でサイトを更新できますよね。

というわけで、外出先などでのアウトプットで積極的に活用できればと思います。インプットをiPhoneで、アウトプットをポメラでがちょうどいいかもしれません。鉛筆よりキーボードのほうが頭の回転がよくなるという方、すっごくお勧めです。

2009/10/08(木) 19:44:46

[ウェブ] もう匿名には戻れない

Twitter にも書きましたけれど、所属や肩書きがはっきりしててリアルとの自分がはっきりと結びついたものが実名だと思ってます。半実名は具体的な名称を自分で書いてはいないけど組織や肩書きを背負っているのと同じような状況をさします。それ以外の人を匿名と考え、特にハンドルネームすらない人を名無しさんと呼んでます。

実名に近くなるほど身近な誰かに見られている感覚は強くなります。私のように大学のホスト名で接続していますと、当然学内LANを通しているわけですから誰かに監視されているような気持ちがわずかではありますが起こります。やろうと思えば教員がログを見ることができます。それによって信用が失墜するリスクはゼロではありません。匿名もまた誰かに見られていることは同じなのですが、ごく身近な人の視線を感じるという点で違いがあります。

もちろん匿名で言いたい不満はさまざまにありますが、今から匿名になる特別な理由は思いつきません。 NTT に頼んで電話回線をつないでもらえば、また別の人格を持ったネットユーザーに生まれ変わることもできるでしょう。けれども、むしろ半実名で 3 年ほどやってきているので、匿名にシフトするほうが難しいのです。

ここまで来たらどんなに恥ずかしいログを残したとしても未来に向かって当たって砕けるしかありません。就職活動や進学に影響が出ないとも限らないと思います。今までインターネットに残してきた不都合なことを全て抹消できれば良いのですが、叶うことのなさそうな夢です。

これから実名で活動していこうと思っている方には、リアルの自分とネットの自分、両方の黒歴史を抱えなければならない、という覚悟が必要です。また、「実名」「匿名」にこだわるのではなく、自分がどういう情報をネットにばらまいているかを把握し、自分が超えられない一線をひいて出す情報をコントロールしていくことも重要だと思います。

2009/07/30(木) 10:10:41

[ウェブ] はてブに棲みつく飢えたライオンたち

人は「聞こえない」とか「見えない」ということに対して不安を持つ生きものである。耳が聞こえなかったり、目が見えなかったり、極端な状況に置かれてる人は実際に孤独感を感じている。2ちゃんねる、そしてはてブでは、全てが見えることで孤独感が癒されるのだと思う。

ポジティブなコメントや建設的なコメントは、人に対するネガティブな発言ほどに孤独感が癒されない。彼らは人間の一番醜い面を求めているのだから。自分のことを棚にあげて人のせいにするとか、他人の不用意な行いを必要以上にバッシングするとかして、餌を喰らわないとつながり感を見いだせないのである。ゆえに、彼らは他人を攻撃する理由を探す。

─飢えたライオンにウサギやシマウマではなく草を与えることはできるのだろうか?

2009/07/30(木) 01:47:14

[障害学] 爆問の福島智「私は ここに いる」を見た

爆問で福島先生がでていた回を生で見たし、授業でも見たので軽く思ったことを書く。

「障害学」というのは、さっくり言っちゃうと「何が障害で何が障害でないのか」ということを研究する学問分野のこと。今まで障害者手帳という枠組みで考えてきているけれども、果たしてそれが本当に自分たちにとって良いのかとかいうことを考える。

具体的にいえば「聴覚障害学」というのは、オーディオロジー(聴覚学)、情報補償やコミュニケーション(工学)、コミュニティ(ろう文化)の 3 つのフィールドを、すべてひっくるめて扱う。耳の構造のことから就労まで全部含めて、聴覚障害とは何か、ということを考えていく。

障害者は社会が作る。江戸時代でも生産能力のない者は差別されただろうが、産業革命、富国強兵の時代にあっては求められるレベルが高くなり規格外の人間が多数うまれた。今でもいろいろな「障害」が定義され続けている。障害者という言葉は、社会の要請によって作られるものなのだ。

したがってだから健康な人たちひとりひとりが、耳の聞こえない者や目の見えないものに対して障害者であることを要求しているとも考えられる。だから差別はなくすべきだと思う。だがアメリカのように障害があるからと言って差別せず本当に働けないものにだけ年金を支給すると、働けないと言って仕事をしなくなるという問題もあるらしい。働けなくても生活はできるんだ、と思わせては意味がないだろう。

後半は福島先生の人生観であったが(盲ろうの)福島先生が『絶望=苦悩−意味』という言葉を紹介して『意味がない苦悩が絶望である。』と言っていた。ならば生きる意味を見いだせない、という若者の空虚感は絶望と言えるのだろうか。『意味のある苦悩が絶望だ』のほうが現実に適っているのではないか。意味を見いだせないからこそ絶望する。意味を見いだせてはじめて苦悩する。絶望すること自体に意味があったらみんな自殺しちゃうと思う。なんでこの公式が長い間残っているのか、自分には分からない。

そのことよりも、もっと深かったのは、たとえば脊髄がやられて首から下が動かない人も、健康な人も、同様に生きる意味がある。なぜか。どんなにお金を持っていても、お金を持ってあの世には行けない。結局は障害があってもなくても同じことなのだと言っていた。同じようなことは何人ものの人が言っているが、障害ゆえの孤独感というものを分かってるからこそ腑に落ちたのだろう。

 次のページ